2016年3月8日火曜日

豊橋のJAZZ喫茶♪。

入院中に亡くなった義父の一周忌で豊橋に行った。棚に飾られた無数のレコード。やる気を感じないがどこか知的な雰囲気の店主。美味しい珈琲の香り。スピーカーから流れる優しい音。豊橋の名所、水上ビルにたまたま見つけたその空間は、まさに昭和を感じさせるノスタルジックな空間だった。学生時代によく行ったな…こんな場所に。目を見張って喜ぶ音楽の道を志す若者の目にどう映ったのだろう。今は寂れたこの商店街が戦争のあった時代の遺産であることが解っているだろうか。
 今、クールに自分の人生を振り返ると、自分も大河の一滴だったと改めて思う。そんなちっぽけな自分を感じた時にようやく始められることがあるような気もする。年老いて寂しそうな義母の顔と、古いジャズ喫茶と、希望にあふれた我が子と、その子のために一生懸命な母と…何かつながっているな…自分の中で。