その昔彼は造成地の中のポツンと一軒アパートに住んでいた

 都庁前駅のA5出口を出て中央公園を横切る。熊野神社を詣でた後、西新宿六丁目を散歩。

以前からこの辺りはなんとなく好きだった。ちょっと低い土地から見上げる高層ビルにはとても無機的な威圧感がある。この辺りが造成地だった30年前、都会の価値観に背を向けた知人がここに住んでいた。モームの『月と10ペンス』を教えてくれた彼はこの辺りにマッチしていた。

今やここも高層ビルが建ち並ぶ。地方も都会化している今、価値観のあり方も変わってきた。

幻想の摩天楼って言葉が昔あったが、今や摩天楼も全国規模かな。ポツンと一軒家まで行かないと、都会の価値観から逃れられない。その山奥にさえ、カメラが押し掛ける

菩提樹

駅一つの短い引き込み線とはいえ、そこはれっきとした終着駅、府中競馬正門前駅。降り立つと何か行き着いた哀愁が漂う。遺跡や神社のある街並みはどこか古雅でその向こうにそびえる競馬場や駅のターミナルと不思議なコントラストを形成している。

竹林の見える古い喫茶店「菩提樹」。静かに音楽を聴いて時空間をさまよいたい。

のだが、いつしか喧騒の中に引き戻され、それに安心感を感じる我が心。所詮一人で強くなる事のできない淋しがり。

お釈迦様が悟りをひらいた菩提樹の下は、どんな音がしていたのだろう。喧騒の都会は、もしかしたら菩提樹の根元に造られた仮想空間なのかもしれない

タバコ

本所吾妻橋駅。

駅を出て東方へ少し歩くと江東区を南北に貫く大横川親水公園。花壇越しのスカイツリーは見事。緑も多くとてものどかな空間だった。南下して東側の沿った道に出るとそこにたばこと塩の博物館。ヴィンテージライター展やっててなかなか楽しかった。

ジャズにタバコは欠かせないな、初めて読んだジャズ名鑑もJTの企画本だった。野坂昭如のけむりの居場所もゲット。今は喫煙家は片身が狭く、何を隠そう私も嫌煙家だが、子供の時に見た父がタバコ吸う姿はかっこよかったな

タコ足

 あまりにも気持ち良い天気なので、調布駅入口バス停で降りて散歩。

京王線が地下化してその上が品川通迄タコ公園になっていた。タコと少しの遊具だけだが、とても爽やかな場所であった。

爽やかな理由は自分自身にもあった。

先日８年使った足の装具が遂に壊れ、生足生活となった。家族、職場などには心配をかけ歩く時間は1.5倍ってところだが、やっぱり生足は気持ち良い。

この際開き直って暫くゆっくり生活を楽しむか。

最後にブックオフによったら、近藤さんの『大変』発見

隣には松江町の山車倉庫

 川越の出世稲荷神社。　

鳥居には明治、手洗い鉢には文化と刻まれていた。文化時代とは江戸後期、家斉の頃のようだ。

ここのいちょう、いちょう窪の出世稲荷の公孫樹として有名だったと書かれていた。商店街から少し下った場所にあり遠くからはあまり大きく見えないが、近くに来ると立派で、左のいちょうは根まわり9.7m 幹まわり7.25mもある。

あまり川越の観光地として有名ではないが、近所もなんとなく古めかしくいい感じである。以前この近くに住んでいたが、その時はあまり気にしなかった。

この辺りには何故か団子屋さんが多い、煙りが散歩を更に楽しくする

変遷

 高校前からいつも来る好きな街、京王多摩川。かつて遊園地があったここには、その名残が随所に。寂れたもと繁華街。今は駐車場とかになっているやたらと多い空地。

そしてこれぞ遊園地の名残、花のテーマパークも無くなり、新しいマンションを造っている。

この街にいるとまるでタイムマシンに乗っているみたいだ

いつもの週末

 通勤の時いつも見える三丁目の蕎麦屋。いつか寄ってみようと思っていた。五年越しの懸案を今日達成できた。

小さな日常だよ。暇なんてまるで無いさ。でも凄く暇とも言えるかな

共に仕事をこなす人達の顔。おばあちゃんを囲む優しい顔。

身体は疲れていても、なんだか幸せだよ

美しい色、永久に

三丁目から左回り、団地の桜。七分散り、、といったところ。

緑色の桜を発見。ギョイコウって言うんだって、初めて見た

泡沫の平和

 マンション前で降り買い物した帰り、桜の遊歩道。

雨降りの桜は怪しく美しい

文明の功罪

 少し温かくなり、身体を動かし安くなってきた。久しぶりの散歩。

堤沿いの遊歩道。桜の開花前のこの時期がとても好きだ。七丁目から西方、暗渠の始まりから街道迄は初めて歩いたが、この区間にあった紅白梅の香りが、春の訪れを実感させた。

人類は、美しい物、便利な物、必要な物を生み出すと同時に、大切な物も見失って来ているんだね。

私は今こうしていられる事に感謝しつつ、世界が平和になる事を切に願う

だから・・想像力だよ

最近ミスが多い。そのせいで昨日走った(といっても実際は走れないのだが)せいか、体全身が重い。まあ自業自得だ。

その重い身体を引きずって、今日も別の診察だった。

調布駅。

学生でにぎわう中華料理店。自分は食事に時間がかかる(普段は食べやすいものを選んでいるんだよ)から、隣の学生が三組入れかわった。時期的に就職にまつわる会話が多い。「あの、会社は◯◯が有利。」「あの会社残業が多い」・・

まあ、勝手なおじさんとしては、「俺、◯◯やってみたい」的な話を少しは聞いて見たかった、たまたまだろうが。切実だよな当事者は、大変だよな。

世の中見た目で判断されるから、その人の本当の苦労まで解らない。いや解ってると思っている事がおこがましいよな。

IT、AI、SNS、・・、便利で賢く使えばこれ程便利な物はないが、そこに省略された過程と、叡智を生み出した努力への感謝が伴わなければ、とんだしっぺ返しを受ける。

昨年多くの無駄を出した反省をするべきだ。

忙しいと言って、結局、一番基本的な、日頃繰り返すべき単純な事の積み重ねを怠った結果。

建前、うわべだけの慈善、それでも無いよりははるかに立派だが、感謝だが、大事な事が欠けている。私にもかけている。

本当に優しい、強いと思えた人には、多くの事を教えてもらった。年齢に関係なく。子供にも。

思いやりと言う名の

がんばれがんばれ

 定期診察を終えて国領。

ブックオフでゲットした中古CDは、「鯔背」の邦題だけでも価値ありそうな　John Scofield・Still Warm　と、Freddie Hubbard・Red Clay。結構貴重だぞ！

ラーメン「如拙」。無駄な努力は本当に無駄か、店主に念願の禅問答をぶつけてみた。答えは笑顔・・・参りました、さすがです。

なんとなく貴重な一日であった。ケイオス

店主の名入煎餅袋

 笹塚、

国道沿いに、笹塚跡のカンバン発見。昔本当に笹の生えた塚あったんだ。

惣菜買って来て指令があり十号通商店街。短いが新旧織り交ぜなかなか楽しい。惣菜屋、煎餅屋のご主人気前良く、予期せず昭和な空気が優しかった。少し温かい冬の午後

ぶっとんだ

 南口バス停で降りて駅周辺で用を済ませていざラーメン、うわさの太麺。スープはさっばり。

ぶっとく、あっさりとだな。

折れるもんかっ

ばあちゃん連れて散歩なのだ

京王多摩川、駅入口バス停から入る。

鯛焼き屋、フラワーガーデン、ファミレスがなくなって。ますます寂しくなった。

ふらっと、初めての競輪場。レースがない競輪場は、映し出される和歌山のレースに一部は熱狂していたが、大方のんびりのどかであった。

数台の自転車がトレーニング？しているトラックも、なんか爽やか。

わりと温かい冬の日

今年も生きてる

 毎年恒例産土神詣で、川越八幡宮。

長い行列に並ぶ気にはなれないので、しばし境内に佇む。ここは自分が通った幼稚園の運動場。

私の楽しみも悲しみも、この神様だけはきっとわかってくれると勝手に甘えてみる。

『一見真面目そうたが、実は全然違って、いつも馬鹿な事やってる。本当の本当はいい人なのではないか』と卒業アルバムで紹介された通りに。としとった。

みんな幸せになってくれよ。本当の本当は・・・いい人なんだぜ。

神よ許せ

でもファンは嬉しいのです

布多天神に初詣の際、天神通の中古CD屋さんによるのが恒例になっていた。が、閉まっていて残念。諦めがつかずブックオフへ。

買ったのは、最近では結構貴重なジャーニーの『インフィニティ』。ライブで聴き慣れているせいか、なにか物足りなさが漂う。

それからもう一枚、トトの『セブンスワン』。良いのだが、やっぱり最初の四枚だよな、、、

ぶつぶつ文句言いながらも、もってなかった二枚をゲット出来て。正月からうはうは