2022年11月20日日曜日

菩提樹

駅一つの短い引き込み線とはいえ、そこはれっきとした終着駅、府中競馬正門前駅。降り立つと何か行き着いた哀愁が漂う。遺跡や神社のある街並みはどこか古雅でその向こうにそびえる競馬場や駅のターミナルと不思議なコントラストを形成している。

竹林の見える古い喫茶店「菩提樹」。静かに音楽を聴いて時空間をさまよいたい。

のだが、いつしか喧騒の中に引き戻され、それに安心感を感じる我が心。所詮一人で強くなる事のできない淋しがり。

お釈迦様が悟りをひらいた菩提樹の下は、どんな音がしていたのだろう。喧騒の都会は、もしかしたら菩提樹の根元に造られた仮想空間なのかもしれない

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